DTMをやっていますと、様々な種類のケーブルを多数使用しますね。
PCとオーディオインタフェース、MIDIキーボード等を繋ぐUSBケーブル。ギターをアンプやオーディオインタフェースに繋ぐケーブル(シールド)。その他マイクやスピーカー、ヘッドフォンと普通に揃えているだけでもケーブルでPC周辺がこんがらがりますよね。(すきていが整理できていないだけ!?)
それだけ多数使用しているケーブル類なので、一つ一つのケーブルにお金をかけるとかなりの出費になってしまう。
すきていもケーブルに関しては「ケーブルごときに…」なんて思ってました。
実際、最近までギターのシールドケーブルには全くこだわっておらず、学生の時からのシールドを使っており(20年前、当時3メートル900円位でメーカー不明)、それで当たり前のようにやっていたのですが、楽器店のポイントが貯まっていたので、丁度その時に目についたCAJ(Custom Audio Japan)のシールドを購入してみました。
早速使ってみると…
「あれ!?ノイズが減った!」
「音の曇りが少なくなった!」
と何だか今まで不満を持ちながらも仕方なくやっていた部分が改善されて、もっと学生当時からケーブルにこだわっておけば良かったなぁと思った次第です。(とはいっても当時はそんなにお金無いし、ギターやエフェクター買うだけで精一杯でしたね~懐かしい)
ギターをアンプにケーブルで繋いで音を鳴らすといった時に、ギターからの電気信号をアンプに届けるわけですが、ケーブルを通ることによって、やはりその信号は減衰してしまいます。
悪いケーブルだとその減衰は大きく、音質も大きく下がってしまう訳ですね。
良いケーブルだと、減衰が少なく、音質もあまり落ちないということになります。
電気の信号を送るということから考えると、ケーブルが良いから音質が100から120に上がるということはないのですが、悪いケーブルから良いケーブルに替えた時にはその減衰の差から「音質が良くなった!」と感じるのですね。
【ギターの信号がアンプに届いた時の減衰の例 】
ギター(100) → 悪いケーブル → アンプ(70)
ギター(100) → 良いケーブル → アンプ(90)
その差20も音質が良くなったと感じる\(^o^)/
まあ冷静に考えるとそうなんですよね。ただすきていはあまりにケーブルを軽視していて、その簡単で重要な問題に気づいてませんでした(>_<)
とはいってもケーブルは消耗品ですし、使用する数も多いので、むやみやたらに高級なものを揃えるのも痛い出費になると思います。
その道のプロが標準で使っていて、しかもリーズナブルというコストパフォーマンスに優れたケーブルを使用したいですね。
という訳でいくつか有名なケーブルメーカー(マイクケーブル中心)を紹介いたしましょう。
音響ケーブルメーカーご紹介
1、CANARE
CANARE(カナレ)のケーブルはどこのレコーディングスタジオでも見かける超スタンダードなケーブルですね。(ギターシールドでも定番で良く見かけます)
プロ御用達だからといって高価かといえば、結構リーズナブルな価格で高品質なケーブルを出しています。(だからスタンダードになるんですね!)
スタジオという現場ではケーブルを引っ張ったり、踏んづけたりということもありますが、そういったことにも対応できる耐久性というところも評価されています。
もちろん品質もノイズが少なくフラットでプロが納得する品質です。国産メーカーというところも安心ですね。
すきていもマイクケーブルはCANAREを使用しています。(画像はCANARE EC-03Bマイクケーブル3mで、CANAREのL4E6SケーブルにNEUTRIK(ノイトリック)社のマイクコネクターを取り付けた製品です)
音響ケーブルでは、こういった各社のケーブルに他社のコネクター等のパーツを組んで販売していることが多いですが、ニセモノとかではなく、ごく当たり前のことみたいですので、ご心配なく。
もしケーブル選びに迷ったら、CANAREを購入しておけば品質も良くて、懐に優しいということで間違いないですね。
2、BELDEN
こちらはアメリカで100年以上の歴史のあるブランド"BELDEN(ベルデン)"
マイクケーブルでもギターシールドでも高品質のケーブルをつくるメーカーとして良く知られています。(世界的スタンダードといった感じです)
こちらも癖の無いクリアな音質と評価されますが、ギターでは中音域を前に出してくれるので、他の楽器に埋もれないというような特性もあります。
ケーブルはこういった特性(キャラクター)を考えて使い分けをしても面白いですね。
CANAREに比べて少し価格設定は高めですが、高品質ケーブルの代名詞的存在ですので、宅録の品質を上げるのにチョイスされてもよろしいかと思います。
3、MOGAMI
MOGAMI(モガミ)も国産メーカーですが、こちらも世界的に人気の音響ケーブルメーカーです。
クリアで解像度の高い音質と評価されるケーブルで"MOGAMI2534"というケーブルが有名です。
コードのみで販売していることが多いのですが、マイクの接続端子等のプラグを付けて販売されているものもあります。
こちらもCANAREよりも少し価格は上がりますが、こちらも業務用としてライブハウスやスタジオでも良く使われており、現場の激しい使用条件の中でも耐久性があり、音質も非常に安定しています。
こちらも今使用しているケーブルからレベルアップされるときに候補とされてはいかがでしょうか。
音響ケーブルまとめ
ケーブルと聞いて「なんだケーブルか、興味ないな」と思っていたすきていでしたが、DTMをやっていくうちに見事に「これは大事!」という意識に変わりました。
どれほど高性能な音響機器や高価な楽器を使っていても、それらを繋ぐケーブルが駄目なら、電気信号は大きく減衰、損なわれてしまい、音質も下がって伝わってしまうということで、全く意味が無いですよね。
ただ音響ケーブルも高価なものは3mで1本5千円以上するものもあります。お金を積めば音質がどんどん良くなるというものでもありませんので、コストパフォーマンスを考えて出費を抑え、その分を他の機器に投資した方が良い場合もあります。
おすすめケーブルメーカーで挙げた3社はどれを取っても高品質でスタジオでも定番として使われています(音質だけでなく、耐久性やコストパフォーマンスもよい)ので、迷ったらその中で選定していただければ、間違いないと思います。
という訳でほどほどに良いケーブルを使用することを心がけましょう!