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DTMプラグイン界の大御所"Waves"とは(メリット・デメリットは?)

DTMを始めて1週間と経たないうちに、何故かもう頭にインプットされている"Waves Audio(ウェーブス オーディオ、以下Waves)"というプラグインメーカー。

すきていも当時のことは詳しくは覚えてないのですが、DTMを始めたころはやっぱりネットで情報を集めますよね。

そうするとかなりの確率でおすすめプラグインにWAVESが入っていたりします。

そこでWAVESのサイトに飛んでいくと、セール期間、プラス今だけ40%引きクーポン、プラスフリープラグインプレゼント!となっているではないですか!!

そこですきていはまだ何も使えもしないのに色々調べて"Vocal Rider"を購入したのを覚えてます。

最初は購入方法にも苦労し、認証にも苦労してやっとアクティベートできたら、調子が出てきて、

「お得なセール期間内にもっと購入しなきゃ!!」

と幾つかWavesプラグインを追加購入したのを覚えています。

そして後になって「ずっとセールやってるやん!」「もっとやり手なプラグインが他にも色々あるやん!」と気づく訳ですね。(同じ経験された方もいらっしゃると思います)

まあそんな誰もが通る道(!?)を通ってきたわけですが、今回はこのプラグイン界の大御所"Waves"をご紹介いたします。

Waves Audioとは

Waves Audioはデジタルオーディオ信号処理技術やオーディオエフェクトを開発する会社で1992設立のイスラエルに本社をおく会社です。

そして1992年の後半に世界初の市販オーディオプラグインであるQ10パラグラフィックイコライザーを開発。また1994年に発売のL1 Ultramaximizerは大人気になり、その後は様々な有名音楽プロデューサーやエンジニアのシグネチャーモデルを開発しながらオーディオプラグインの草創期から第一線で活躍してきたメーカーなのです。

ですのでほんの10年位前まではプラグインバンドルで何十万円と、ほぼ業務用の高嶺の花でした。(Wavesプラグイン殆ど全部収録のマーキュリーは100万円近くしていたようです。)

しかし最近では他のメーカーからもそれぞれの分野で優秀なプラグインが出て来ており、それに圧される形で値引きセール(80%以上引きとか!)が頻繁に行われているので、安く手に入るようになりました。

だからといって、さあ安いからWavesゲットしよう!ではありません。

確かに優秀なプラグインも多いのですが、今は他メーカーに更に良いものが出ていたりすることが多いので、よく考えて手に入れようということですね。

それでは次にWavesのおすすめプラグインを紹介していきましょう。

Wavesおすすめプラグイン

すきていが実際に使ってみて、なかなかよいと思っているプラグイン達をご紹介いたします。

1、CLA-2A

まずは"CLA-2A"

Optoタイプ(光学式)コンプレッサーで有名なTeletronix社のLA-2Aをモデリングしたプラグインです。

この有名なコンプレッサーを、これまた有名なエンジニアであるクリス・ロード・アルジさんがプロデュース。プラグインを差し込むだけでひとまずいい感じに。あとはメーターを見ながらピークを超えないように調整していきましょう。

自然な柔らかい掛かりでボーカルやアコースティックギターにぴったりです。

逆にアタックを出したり、ドラム等を切れよくしていきたい場合はFTF式コンプレッサーの"CLA-76"がいいですね。

シリーズで素晴らしい出来のプラグインなので、何にでも使えます。セール時に4種類セットで手に入れるのがベストですね。(セール時は普段7万円以上のものが7千円強で手に入ります。)

WAVES CLA Classic Compressors サウンドハウス

WAVES CLA Classic Compressors サウンドハウス

2、Abbey Road Saturator

"Abbey Road Saturater"は結構使えますよ。

エレキギターのトラックに差し込んでEQの中音域を少し上げていくと…

なかなかいい感じ!

音の抜けが良くなり、存在感が増しますね。

こちらはAbbey Roadスタジオにある”EMI TG12321”コンソール、真空管の"REDD"コンソールの2つのコンソールの特性を再現しているプラグインです。

ディストーションのキャラクターを調整するEQが搭載されているので、様々なテイストのディストーション・サチュレーションサウンドを作り出すことができ、それをミックスさせることも可能です。

「何かが足りない」と思うときに使ってみると案外これで解決することも。

こちらは単体でも購入できますが"Abbey Road Collection"バンドルで入手するとプレートリバーブの”Abbey Road Reverb Plates”やテープサチュレーターの”J37”(どれも秀逸なプラグインです!)等々12種類のプラグインがお得に手に入れられます。

こちらも必ずセールをチェックしましょう!

WAVES Abbey Road Collection プラグインバンドル サウンドハウス

WAVES Abbey Road Collection プラグインバンドル サウンドハウス

3、Vocal Rider

ボーカルの「オートメーション」を描くのに力を発揮するプラグインです。

このオートメーションによる音量調整は手作業でやると結構大変な作業でかなりの時間と労力を消費してしまいます。

それを自動でやってくれるのですから大変ありがたいプラグインです。

サイドチェインでオケを受け取ると、それを聴いたVocal Riderが一生懸命(⁉)フェーダーをオケに合わせて上げ下げし、ボーカルの音量をうまく調整してくれるのです。楽チンですね~♪

一度使うと手放せないプラグインですね!

WAVES Vocal Rider サウンドハウス

WAVES Vocal Rider サウンドハウス

4、CLA Vocal

CLA‐2Aでもご紹介しましたクリス・ロード・アレジプロデュースのボーカル専用エフェクトプラグインです。

このプラグインはボーカルトラックに挿し込んでプリセットを選ぶだけで、洋楽のロックのようないい感じに仕上がってしまうチート的プラグインです。

またBASSTREBLECOMPRESSREVERBDELAYPICTHの6種類のエフェクトをフェーダーを上げ下げして付加させるのですが、直感的に聴きながらできるので初心者の方でも簡単にできます。

実はこのプラグインは他にギターやベース、ドラム用など用意されており、それぞれにクリス・ロード・アレジさんのミキシングテクニックが凝縮されています。

一杯入ってお得だったんで、すきていはCLAのシグネチャーシリーズを購入しました。

WAVES Chris Lord-Alge Signature Series サウンドハウス

WAVES Chris Lord-Alge Signature Series サウンドハウス

5、SSL G-Master Buss Compressor

SSL G-Master Buss CompressorはSSL 4000 Gコンソールのマスターバス・コンプレッサーをその本家のSolid State Logicとの共同開発で作り上げたコンプレッサープラグインですので、非常に信頼感のあるプラグインです。

SSL 4000Gコンソールを通して今まで数え切れないほどの世界的楽曲が生まれていますが、そこはSSL 4000Gの馴染ませる力というか、トラック同士を結びつけて一体感をつくりあげる特性があったと思われます。

このプラグインもそこはしっかりエミュレートされていて、バストラックに差し込んでまとめたり、ドラムにパンチを与えるのに使用することが多いです。

すきていもよく使うのですが、何度使っても自然でいい感じに収まるのが気に入っています。(破綻しない安心感)

こちらもSSLシリーズで手に入れたほうがよいですね。チャンネルストリップがいいですよ!

WAVES SSL 4000 Collection プラグインバンドル サウンドハウス
WAVES SSL 4000 Collection プラグインバンドル サウンドハウス

あと何度でも言います。必ずセール中に購入しましょう。(頻繁にしているので、もし通常価格なら待ちましょう!)

今回は5プラグインを挙げましたが、本当はもっとたくさんいいプラグインがありますよ。(Renaissanceシリーズはかなりプロの評価が高いです。)

Wavesプラグイン メリット・デメリット

Wavesプラグインのメリット

特に初心者の方がWavesプラグインを導入する場合のメリットを挙げてみます。

・使い方・効果などのプラグイン情報が多い

・セールを利用すれば手頃な価格で導入できる

・操作がシンプルなものが多く、エフェクトの調整もし易い

・長年の実績・経験値があり、実機のモデリングプラグインのコストパフォーマンスが高い

といったところでしょうか。

プロの方々が昔から実際に使ってきたプラグインなので、基本的な品質はもちろんよいです。

ですので生の声が多くあり、プラグインの使い方がわからない、どんなジャンルに合うの?という時もネットで調べれば、必ず幾つも出てくるのがWavesプラグインの強みです。

Wavesプラグインのデメリット

デメリットもありますので挙げてみます。

・プラグインが時代遅れになりつつあり、他メーカーの性能に負けているものがある。

・ライセンス期間が1年になっており、それを過ぎるとアップデートに追加料金が掛かる

大きくはこの2つではないでしょうか。

例えばリミッタープラグインも"L2 Ultramaximizer"はかなり有名で、大人気になったようですが、今となっては音圧を上げると音が変わってしまう、不自然というような話もある位(それは使い方が悪いのかもしれませんが…)で、最近ではiZotopeやFabfilterに負けている感は否めません。

またすきてい的に残念なのが、ライセンス期間が1年ということ。そのことを結構後になって知りました。(ただの調査不足(>_<)クッ)

1年はアップデートが無料でできるのですが、それを過ぎるとアップデートするときに追加で料金を取られます

だからあれだけ激安セールをバンバンしているのかーっと納得してしまいます。

まあアップデートしなくても今のままのOSでプラグイン機能もそのままでしたら使えますのでご安心を。

もし今後アップデートの必要があっても、実際にお金を掛けて使うのは2、3アイテムかなぁ、といった感じです。

Wavesプラグイン まとめ

メリット・デメリットも挙げてみましたが、まだまだプラグイン界の大御所であるWavesはこれからも第一線で活躍してくれると思います。

DTMをしていても「ミックスを自分の思った通りの仕上がりにする」ことが重要課題だと思いますが、現場のプロの方でもWavesを使うのが一番それが早いとおっしゃる方も多くいらっしゃるからです。

ですので、気に入ったプラグインであればまだまだWavesでもいいんです!

ただし、またまた言います。

1、必ずセールの時に購入しましょう。

2、Wavesの公式サイトで○○ドル購入でフリープラグインプレゼントとかのキャンペーンをチェックしましょう。

3、いろんなサイトで情報を集め、本当に自分に必要なプラグインであるか考えてみましょう。

この3つを守って後悔のないプラグイン購入をいたしましょう!

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